女将時代に実感した、“話し方”より「聞くこと」の大切さ
「うまく話せる人になりたい」
そう思ったことがある方は、多いのではないでしょうか。
私自身、幼い頃から人と話をするのが苦手でした。
特に、三十数年前🤫に外食産業へ入った頃は、
「何を話せばいいんだろう」
「会話が続かなかったらどうしよう」
そんなことをよく考えていました。
仕事でも、人間関係でも、
「何を話すか」
「どう伝えるか」
に意識が向きやすいものです。
ですが実は、人が
「この人は安心できる」
「この人と話していると落ち着く」
「また、この人と話をしたいな」
と感じるには、
【話し方】以上に、【聞き方】が大きく影響していると私は感じています。
「ちゃんと聞いてくれている」が安心につながる
例えば、こんな経験はありませんか?
・話している途中で話題を変えられる
・すぐにアドバイスをされる
・相手がスマホを見ながら聞いている
悪気はなくても、
「ちゃんと聞いてもらえていないかも…」
と感じると、人は少しずつ不安になり、話すのをやめてしまいます。
反対に、
・うなずきながら聞いてくれる
・最後まで話を聞いてくれる
・急がせずに待ってくれる
そんな相手には、自然と安心や信頼感を持ちやすくなります。
人は、
「自分の話を受け止めてもらえた」
と感じることで、相手に心を開きやすくなると言われています。
女将時代に、私が意識していたこと
日本料理店で女将をしていた頃、私は「話すこと」よりも、「聞くこと」に意識を向けていました。
もともと会話が得意なタイプではなかったので、
無理に面白い話をしようとするより、
「このお客様は、どんな人なんだろう」
「どんなことに興味をお持ちなんだろう」
そんな気持ちで、お話を聞くようにしていたんです。
そして、お客様が話してくださった内容を、後からそっとメモしていました。
「孫が受験なんです」
「最近ゴルフを始めたんですよ」
「次は家内も一緒に来たいと言っていてね」
そんな何気ない会話です。
次回ご来店された時に、
「お孫さん、その後いかがでしたか?」
「ゴルフ、続けておられますか?」
と自然にお声がけすると、
「そうなんだよ、覚えていてくれたんだね」
と、とても喜んでくださったことを覚えています。
その時に感じたのが、
人は、上手に話してくれる人よりも、
“自分の話を大切に聞いてくれる人”に心を開きやすいのかもしれない、
ということでした。
【聞く】は、特別な技術ではない
「聞き上手」と聞くと、
難しいコミュニケーション技術のように感じることがあります。
ですが実際は、
・相手の方を見る
・途中で否定しない
・最後まで聞く
・少し反応を返す
こうした小さな積み重ねだけでも、相手の感じ方は変わります。
職場でも、学校でも、日常の人間関係でも、
「この人なら話しても大丈夫そう」
「否定されなさそう」
「落ち着いて話せそう」
そんな安心感がある人に、人は自然と集まりやすくなります。
話し方を磨くことも大切ですが、
まずは「相手の話をどう聞くか」。
振り返ると、お客様との信頼関係は、
“上手に話せたか”より、“どれだけ丁寧に聞けたか”で築かれていたように感じています。
そこを少し意識するだけでも、
コミュニケーションは変わっていくのではないでしょうか。
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